原状回復工事とは、使った物件を退去する際に、入居前の状態まで戻す工事を行うことです。

壁紙の張り替えや床の傷の修復
張り替えや修復作業では、古い壁紙の剥離、下地処理、新しい壁紙の施工が行われます。床の場合は、状態に応じて部分補修や床材の交換が必要です。
空調設備や照明器具の撤去・交換
テナントが独自に設置した業務用エアコンやスポットライトなどの設備は、退去時に撤去が必要です。標準装備の空調設備や照明器具も、使用による経年劣化や故障があれば修理や交換が行われます。
撤去後の壁や天井の補修、電気配線の処理なども含まれます。正常な機能を回復させるだけでなく、安全面での確認も重要な工程となります。


間仕切りや造作物の撤去・回復
テナントが営業や業務のために設置した間仕切り壁、カウンター、棚などの造作物は原則として撤去する必要があります。撤去作業では、床や壁、天井に残る固定痕の補修も含まれます。建物の構造に影響を与えないよう慎重に行われ、撤去後の廃材処理も適切に実施されます。
原状回復において重要なのは、建物の基本構造を入居前の状態に戻すことです。